物理の本や家電の説明には、短い記号がたくさん出てきます。

このページは、子どもの学習にも大人の学び直しにも使える一行で引ける早見表です。式がまだ分からない場合は「ひとことで」の列だけ読めば大丈夫です。

まず見る単位の早見表

記号読み方ひとことで身近な例
s秒(second)時間1分=60 s
mメートル(metre)長さ身長、道の長さ
kgキログラム(kilogram)質量場所が変わっても同じ、物体の質量
Hzヘルツ(hertz)1秒に何回か60 Hz=1秒に60回
Nニュートン(newton)押す、引く
Jジュール(joule)エネルギーの量動かす、温めるための量
Wワット(watt)エネルギーを使う速さ1000 Wの家電
Whワット時(watt-hour)一定時間に使ったエネルギー500 Whの電池
kWhキロワット時1000 Wh電気料金で見る使用量

よく見る物理記号の早見表

記号読み方意味
Eエネルギーenergyの頭文字
Fforceの頭文字
m質量massの頭文字。単位mとは文脈で区別
t時間timeの頭文字
c光速真空中の光速。時空の限界速度
hプランク定数周波数と量子エネルギーを結ぶ
エイチバーhを2πで割った定数
G万有引力定数重力の強さを表す
νニュー周波数。英字vとは別のギリシャ文字
λラムダ波長

同じ文字でも意味が違うもの

m:メートルか、質量か

  • 数値の後ろのm:メートルという単位。例3 m
  • 数式のm:質量を表す変数。例E = mc²

h:時間か、プランク定数か

  • 数値の後ろのh:hour。例2 h
  • 数式のh:プランク定数。例E = hν

WとWh

  • W:使う速さ
  • Wh:使った合計量

水道でたとえるなら、Wは水の流れる勢い、Whはバケツにたまった水の量に近いイメージです。

単位がつながる順番

式が分かる人は、次の一本だけ覚えると戻りやすくなります。

kg × m/s² = N
N  × m    = J
J  ÷ s    = W
W  × h    = Wh

言葉にするとこうです。

質量を加速させる → 力
力で動かす       → エネルギー
毎秒使う         → 電力
一定時間使う     → 使用エネルギー

詳しい分解はSI単位相関図鑑で確認できます。

光が何度も出てくる理由

光そのものがすべての材料だからではありません。真空中の光速cが、空間と時間を結び、情報が伝わる限界を表す定数だからです。

秒 + 光速c → メートル
質量 × c²  → エネルギー
h × 周波数 → 光子のエネルギー
ℏ + c + G  → プランク単位

詳しくはなぜ光速cが単位系と相対性理論に出てくるのかへ進めます。

時空が布に見える理由

時空は本物の布ではありません。重い物体の近くで距離と時間を測るルールが変わる様子を、曲がった布で見える形にしたたとえです。

布のたとえの便利な点と弱点は、なぜ時空は布にたとえられる?で整理しています。

学び直しの順番

  1. W・J・Whの違いで日常の単位を理解する。
  2. SI単位相関図鑑でkg・m・sまで分解する。
  3. 光速cが何度も現れる理由を読む。
  4. 時空が布に見える理由で相対論とプランク単位へ進む。

分からない式は一度飛ばして構いません。「何の量か」を先に覚え、必要になったときに式へ戻る方が迷いにくくなります。

参考にした公的資料